延長どうするんやろ
僕だけでなく、ピッチにいた11人も
ベンチにいた監督やスタッフ、控えのメンバーも
いや、きっと日本中がそう思っていたはずだ
サッカー関連の話
そんな一瞬の淡い気持ちを抱くことこそ
驕りだったかもしれない
7月3日の早朝
サッカー日本代表の挑戦は終わった
「何が足りないんでしょうね...」
試合終了直後のインタビューで語った
西野監督の言葉が忘れられない
本当にあと少しだった
でも、その少しのことを解決するには
長い時間と途方もない努力が必要なのかもしれない
僕は学生時代を野球をやっていた
今ももちろん野球が大好きだ
レギュラーにはなれなかったが
今思うとレギュラーたちを脅かすくらいの努力もしていなかった
必然である
しかし、集団スポーツの醍醐味は
レギュラー以外にも役割があることだ
チームの勝利のために己を殺し
自分に何ができるかを考える
その精神が自分を成長させてくれたように思う
サッカーも一緒だ
ルールは違えど、チームプレーの素晴らしさを伝えてくれる
だから、僕も日本代表にはよくやったと言いたい
素晴らしいチームワークだった
ただ、正々堂々とよく頑張ったというだけでは
いつまで経っても世界との距離は縮まらない
日本代表は、よく侍(サムライ)に形容されることが多い
自分たちの道理を曲げるくらいなら
負けた(死んだ)ほうがマシだと
それが日本人の美学であり、哲学なのだと
ポーランド戦でボール回しに徹した時も
批判する声が続出したことはまだ記憶に新しい
僕はあえて言う
そんな正義をいつまでも振りかざしているのであれば
勝ちたいと言ってはいけない
勝つためには手段を選んではいけない
もちろん、ルールの範囲内でだ
体格や技術の差を埋められない中で
自分たちのやりたいことなんてできるはずはない
自分らしさを出せるのは強いチームだけ
日本代表は残念ながら強くない
強くないにも関わらず
世界3位のベルギーを最後まで追い詰めた
それは紛れもない事実である
今は世界も褒めてくれる
よくやった
すげーじゃん日本
でも、こんな声はすぐに忘れられる
語り継がれるのは
いつの時代も勝ってきた奴らだけだ