どーもー
てつおでございます♪
台風一過ということで
僕の住んでいる関西地方は秋晴れに恵まれました
今回の台風24号では前回の21号に比べて
鉄道への被害は少なかったように思います
その中で前回の記事でも取り上げた
計画運休と今後の課題について
自分の考えをまとめてみました
▼▼前回の記事はコチラ
各鉄道会社は以前から雨量や風速に対する規制値を定めていて
それを超えることがあれば速度を落として運転をしたり
運転を見合わせることとしています
以前であれば、台風が接近したとしても
その規制値に基づいて、なるべく運転を継続する
もしくは見合わせの区間も限定的に行うことが多かったように思います
しかし、自然災害の脅威は私たちの想像を超えることが増えてきました
そのため、列車の運行に影響が予想される場合に
安全の確保と混乱の防止を図る目的で
あらかじめ時間を予告して運転を取り止める
計画運休が新たな取り組みとして注目を集めています
これを最初に行ったのは
2014年の台風19号に備えたJR西日本とされています
(いろいろ調べましたが、間違っていたら申し訳ございません)
当時としては画期的な取り組みであり
各方面から物議を醸しだしました
▼▼その時のニュース記事
この時の対応が結果的には「空振り三振」になってしまい
翌年(2015年)の台風11号の時は運休を予告しなかったわけですが
予想外の長雨により雨量が規制値に達してしまい
駅間に長時間列車が立ち往生し、多数のお客様が救急搬送される事態となりました
空振り三振からの見逃し三振…
僕も学生時代にストライクを見逃してベンチに帰ったときは
監督に必ず言われました
「同じ三振やったら振って帰ってこい!!」
まさか、災害の対応と野球がリンクするとは思ってもみませんでしたが
「備えあれば憂いなし」という言葉があるように
JR西日本はこの失敗を糧にしたからこそ、先月の台風21号・24号対応の際には
前日の時点で大規模な運休を予告したことで、大きな混乱の防止につながりました
▼▼今回の計画運休に対するニュース
一方で、こんなニュースもありました
今回の台風24号では関東地方にも被害が及んだために
JR東日本においても、初めて計画運休が発表されました
首都圏の鉄道網がストップするというのは異例のことであり
全国ニュースでも頻繁に取り上げられていましたが、問題は翌日の対応にあったようです
JR東日本にとっては初めての計画運休であり、その情報発信は当日になってからでした
さらに、台風が過ぎ去った翌日は始発から全ての列車を時刻通りに運転させる
という発表がなされていましたが
結果的には台風の被害が予想より大きく
沿線では木が倒れていたり、架線(電車を動かすための電気が通る線)に
飛来物が垂れ下がっているなど、運転に支障をきたすことが多発したため
早朝から列車の遅れや運転見合わせが続発しました
お客様からすれば出勤や通学のため、いつもどおりに駅に向かうわけですから
まさか列車がストップしているとは思ってもみなかったことでしょう
今回は日本の東西を代表する鉄道会社の対応が是非を分けたわけですが
災害に巻き込まれてケガをしたり、不幸にも亡くなってしまう前に
移動するための手段を無くすことで、それらのリスクを防ぐため
前もって情報を広く発信することは本当に大切だと感じました
日本の鉄道は正確で、時間通りに動くことは世界に誇れる素晴らしい技術である一方で
それが仇となり、どんな状況においても列車を動かすことが
日本社会での美徳とされていたように思います
しかし、今は日本人特有の何でも根性で済ます時代ではありません
今回のようにJR西日本も関西の各私鉄も計画運休を実行し
JR東日本も初めて取り組んだことは大きな意味のある一歩だと思います
経済的な損失は決して少ないわけではなく
運休の時間を短くしたり、運転再開をスムーズに行うことが今後の課題ですが
鉄道会社に勤める僕にとって、計画運休が新たな鉄道運行の考え方として定着することを強く望みます
そして、またしても台風25号が日本にやってきています
被害を最小限に抑えるためにも不要不急の外出は控えましょう
~おわり~